東海大学短期大学部・静岡

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本学の概要

特色ある教育

質の高い大学教育推進プログラム

「質の高い大学教育推進プログラム」:教育の質の向上につながる教育取組の中から、特に優れたものを選定し、広く社会に情報提供するとともに、重点的な財政支援を行うことにより、我が国全体としての高等教育の質保証、国際競争力の強化に資することを目的とした文部科学省の事業です。事業初年度の2008年は、488大学等から939件の申請がなされ、148件が選定されました。

取組終了後の、2011年度に行われた、「状況調査」においては、全148採択大学の中から、「特に優れており波及効果が見込まれる取組」(選定7大学)として、教員養成系大学として唯一選定され、その取組成果が高く評価されました。なお、「状況調査」は、「優れた取組の内容を広く社会に情報提供」し、「高等教育の質の向上や国際競争力の強化に資することを目的」(同報告書)として、書面調査および現地調査により本取組採択大学すべての取組を第三者(独立行政法人日本学術振興会 大学教育等推進事業委員会)が評価検証するものです。

「実践力」向上のための教員養成プログラム
概要

本取組は、教員養成課程における学生の教育実践力を高めることを目的としたプログラムです。学生は、教員との面談カウンセリングを通して、自己の性格・適性を把握し、実践力確認シートにより、「自己目標の設定→学習(授業・実習・実践)→自己評価」という体系的な自己評価を行います。自らの教育実践力のレベルを、客観的かつ具体的に把握することで、より主体的な行動力と思考力を備えた資質の高い教員となることを目指します。
現在の教育現場で強く求められている「人間性」「社会性」については、授業・実習のみならず実践活動を通して、その力を培います。実践Aでは、学外(小学校・幼稚園・保育園・社会福祉施設等)へのボランティア活動を、実践Bでは、学外(同)への定期的観察プログラムを行います。また、実践Cでは、学内に設置されている「あかちゃんひろば」への参加および遠隔観察が設定されており、これらの実践を通して、より資質の高い教員養成を目指します。

面談カウンセリング

本学児童教育学科では、幼稚園教諭免許、小学校教諭免許、保育士資格といった二免許一資格を同時に取得できますが、それだけに将来の進路の可能性にも大きな幅があります。面談カウンセリングでは、勉学についてだけでなく、生活や個々の性格までも踏まえ、1人ひとりの学生の適性がどこにあるのかを、教員と学生が共に考えていきます。ここでは「実践力確認シート」を活用し、それぞれの適性に応じた個別目標を自覚できるような工夫がされています。なお、担当する教員には、カウンセリングマインドを形成するための研修も行っています。

実践力確認シート

実践力確認シートには、教育者・保育者に求められる資質・能力として下記の評価指標および達成目標を設定してあります。学生は、「面談カウンセリング」で教員のサポートを得ながら、各項目における自己目標を設定し、学習活動(授業・実習・実践)を行うことになります。学習活動においては、授業・実習・実践と達成目標の対応が明示されているため、学生は自己目標に応じて学習をすることができます。このような学習活動を経て、半期ごとに自己評価をおこない、更に次期の目標を設定していくことで、段階的に教員として求められる各能力の伸長が自覚できるようになっています。
なお、この評価指標・達成目標の項目は、2007年度に実施された、「資質の高い幼稚園教諭養成のための複合評価システムの開発」(文部科学省委託事業)の成果を踏まえたものです。

評価指標 達成目標
人間性 1.自己理解 (1)自分の性格の特徴に関心を持ち、理解することができる。
(2)自分の行動を客観的に分析し、行動特徴を理解することができる。
2.向上心 (3)自分のやるべきことの方向・目標を設定できる。
社会性 3.表現力 (4)自分の気持ち(感じたこと、考えたこと)を的確に把握し表現することができる。
4.人間関係力 (5)自分の気持ち(感じたこと、考えたこと)を的確に把握し表現することができる。
(6)他者と積極的に関わり、協力して活動をすることができる。(協働的活動)
5.常識・教養 (7)社会状況・環境に対して積極的な興味関心をもち、考えを深めることができる。
(8)社会人としての常識・教養の必要性を理解し、それを身につけることができる。
専門性 6.自使命感 (9)教育・保育に対する熱意を持ち、教員・保育者の役割を理解することができる。
(10)教員・保育者に必要となる姿勢・態度をもつことができる。
7.子ども理解 (11)子どもの心身の成長・発達に関する知識を基に、内面を汲みとることができる。
(12)特別に支援を必要とする子どもを理解することができる。
8.教育・保育 / 構想力 (13)幼稚園教育要領等の教育・保育内容を理解し、具体的な教育保育構想・計画を考えることができる。
(14)教育・保育を反省評価し、問題点・課題を見出すことができる。
9.教育・保育 / 実践力 (15)子ども及び保護者と適切に関わるために必要な知識・技術を修得し、それを実践することができる。
(16)実践的な教育・保育技能を身につけることができる。
実践A [ 学外ボランティア ]


学外(校・園・施設等)からのボランティア求人票を学内で公開し、学生のエントリーを受け付けます。参加メンバー確定後は、依頼団体との連絡・調整、及びボランティア活動は学生の自立的活動となります。依頼団体には特に人間性・社会性に関わる項目について、グループ単位での簡易評価を依頼します。

実践B [ 定期的観察プログラム ]


学生は、将来の進路希望に応じて、指定の園・校・施設等を選択し、定期的に観察を行います。派遣に当たっては、大学側で事前事後指導を実施し、受入先には、特に社会性・専門性に関わる項目について、個別の簡易評価を依頼します。

実践C [ あかちゃんひろば 参加/遠隔観察システム ]


一定数の学生は、学内の「あかちゃんひろば」において、保育士の指導のもと、子育て支援を体験します。他の学生は、教員指導のもと、ライブカメラによる遠隔観察を別教室にて行います。この複合的なプログラムにより、一層の専門的能力向上を目指します。