東海大学短期大学部・静岡

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本学の概要

総長・学長あいさつ

総長あいさつ
新しい文明社会へ向かって

今日の文明社会は、高度な科学技術によって支えられています。20世紀の人類はわずか100年の間に月に到達し、原子の火を燃やし、遺伝子という生命の謎を解く鍵を手に入れました。

その一方で私たちは、こうした先端技術が、扱い方を間違えれば人類を危機に導きかねないという時代に生きています。あるいは、近い将来100億人を超えるといわれる世界人口の増加は、地球の温暖化や食糧危機を促すといわれています。地球レベルでの環境破壊など、現代の文明社会の歪みも明らかになってきました。また、情報技術革命の進展は私たちの社会や生活のグローバル化を促進させる一方、世界では依然として地域紛争、民族・宗教対立が途絶えることはありません。そして、核軍縮が進んだといわれながらも、いまだ地球上には大量の核弾頭が存在しています。

こうした時代に、私たちは何をなすべきか――神やイデオロギーだけで人々の価値観が形成されていた時代は終わり、多様な価値観が存在するカオスの時代へ入りました。私たちはいま、21世紀初頭という大きな歴史の転換期に生きています。違う価値を排除するのではなく、多様な価値の存在を認めながらお互いが共存していく道を探っていくこと、そこに人と人、国と国、人と自然との新しい関係が生まれてくるはずです。

生命科学の発達は、地球上の生きもの全てが同じ一つのいのちから生まれたことを明らかにしつつあります。私たち人類も何百万種といわれる地球上の生きものの一つとして存在しています。それゆえ、地球生命圏の一員としての新しい思想を構築しながら、未来の扉を開いていかなければなりません。

人類は長い歴史の中でさまざまな対立を繰り返してきました。これを克服し、人々が地球市民として心をつなぎ、人と社会と自然が共存できる新しい文明社会の実現をめざすこと――そこに学校法人東海大学の使命があるのです。


学校法人東海大学 総長
松前 達郎

学長あいさつ

1952年、今から約半世紀前、大学教育に対する県民の熱心な要望に応えて誕生した大学が、静岡の経済をリードしていく人材育成をめざした東海大学の商科短期大学でした。戦争によって失われていた教育の機会をこの短大に発見した109名の新入生は、教授陣とともに疲れ切った社会を建て直そうという大志を抱き、寸暇を惜しんで勉学に励みました。

その後、1965年、教育は家庭での女性によって支えられることを重く見て、科学技術を積極的に生活に生かすことのできる女性を育てるために、我が国の教育界でははじめての「生活科学科」をつくりました。さらに、女性が主人公となりうる分野として1966年に食物栄養学科を、1969年には小学校と児童教育の連携を重視して両方の免許を取得できる児童教育学科を開設しました。

最初に静岡の経済発展をめざしてスタートした本学の教育も、女性の社会的活動への参画という大きな意義を掲げた教育分野にまで広がり、総合短期大学の形をとることとなったのです。

今日の社会を眺めてみますと、科学技術は人間生活に不可欠なものとなり、また情報ネットワークは人間生活と社会活動とを密接に結びつけ、社会の急速な進展に寄与する一方、進歩の裏にある環境破壊問題や有害な情報の拡散などの歪みにもつながってきております。それだけに、いま家庭生活を支えるにしろ、実社会で働くにしろ科学的視点を重く見て教育に当たる必要性があります。また、今日の社会では専門的知識に基づいた技能・資格を有する人材が求められております。

本学では社会的要求に応えるよう、食物栄養学科、児童教育学科の二学科構成で学生募集を行い技術・技能教育を展開し、地域社会の更なる発展に寄与できる人材育成を致すよう改訂いたしました。
また、すべての学科で男女参画社会の基礎の共学体制が実現しています。

本学は専門性を高める教育の傍ら、自己確立を重視した教育を行っています。現代文明論は広い教養と知識に基づいた行動力を滋養します。またクラブ活動への積極的参加を人間形成の重要な経験として特に高い評価をしています。さらに、東海大学の学園が持つ海外施設でのたくさんの研修の機会も用意されています。多くの機会を有効に活用し、短いが充実した学生生活を創り上げていってください。


東海大学短期大学部 学長
川上 哲太朗