東海大学短期大学部・静岡

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児童教育学科ではシンポジウム「小学校教育への見通しを持った保育者の育成」を開催しました

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児童教育学科では2月27日に静岡キャンパスで、シンポジウム「小学校教育への見通しを持った保育者の育成〜求められる資質とその課題〜」を開催しました。現在、幼稚園教育要領と小学校学習指導要領が改訂を受け、幼稚園・保育園と小学校が今まで以上に連携を深め、教育の連続性を持つことが求められています。本学科では、平成27年度文部科学省「総合的な教師力向上のための調査研究」の「教育課題に対応するための教員養成カリキュラム開発」の採択を受け、「小学校への見通しを持った保育」を実現するためのカリキュラムへの提言を検討。今回のシンポジウムでは、その調査の経過報告や有識者を招いてのパネルディスカッションを実施しました。

全国から幼稚園や小学校関係者が多数出席したシンポジウムでは、まず山本康治教授が、「10月から全国の教育現場(幼稚園・保育園・小学校・教員養成大学・教育委員会)に向けて、無作為におよそ1000部アンケートを配布しました。ヒアリング調査も実施し、教育現場や教員養成段階での課題を明確にし、解決に向けた方法を検討しています」と調査研究概要を話しました。さらに、桑原公美子准教授がアンケートの集計結果をもとに、「保育指針や教育要領、学習指導要領の整合性が図られていないことや幼保・小を見通せる専門教員が不足しているため、保育者と教員が、お互いの教育文化について理解できていません。今後は保育者・教員自身がお互いの理解を深めるために、共同でイベントを開催したり、授業内容を見直したりと連携を深めていく必要があります」と分析結果をもとに提言しました。

その後、名古屋芸術大学人間発達学部の加藤聡一准教授と奈良佐保短期大学地域こども学科の中村恵准教授が登壇し、保育者を養成するためのカリキュラムについてそれぞれ紹介。静岡市立伝馬小学校の川井廣昭校長や静岡精華幼稚園の幾田光男園長も加わったパネルディスカッションでは、参加者からの意見も聞きながら幼保・小連携の現状や今後への課題を討論。参加者からは、「保育者と教員が互いの教育文化に対して興味を持ち、関係を深めていくことが大切だと分かった」、「教員を養成する段階でも、幼保・小について区別のない授業があれば今後につながる」といった意見が聞かれました。山本教授は、「教育現場の現状や課題を明確にでき、実りあるシンポジウムになった。参加した本学科の教員同士が課題を共有することにもつながった」と語りました。

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